[謎食べ物レポート]

喫茶彩『探し出せ』 / 2000-03-10 (金)

10/24
ふと思い立ってお出かけ。
下道走って2時間・・・高速なら1時間だよ・・・。
住所が細かく乗ってる地図をみるため本屋による・・・。
ご丁寧にビニールかかってる・・・流石、万の桁の地図。( ̄▽ ̄;;
・・・敗北の予感・・・。

とりあえず気を取り直して、別の地図で場所を調べる。
騙された山口市って書いてあったから、2時間もあれば余裕でつくな
と思ってたのに、ちゃんと住所みたら佐山・・・山口市の端っこやん
ていうか阿知須町・・・あぅ~、きらら浜だよ~。( ̄▽ ̄;;

で更に一時間・・・とりあえず佐山につく。
まず番地が書いてありそうな場所を探す
・・・うぐぅ~無いよう~(T▽T)
駅に行ってみよう・・・ららら無人くん♪(爆)
手持ちの地図を見る・・・1:100,000じゃ番地なんて分かりません(爆)
図書館ないかな~・・・って5時すぎてるからあっても閉まってるよね。( ̄▽ ̄)

うろうろ・・・
・・・ががぉ、暗くなってきたよ。
ふっ、今日の所は、この位にしといてやるよ。ヽ(´ー`)ノ
次回はきっと見つけて写真に納めてやるからな。
覚悟して待ってなトムセン!!

・・・って何を探しに行ってたか分からないって?
これですよこれ(笑)



10/26
草木も踊るお昼時。
彼は、とある場所に立っていた。

あの日の夜、多数の目的地情報が寄せられた。
そのどれもが、自分が帰りついてから調べたものと同じ、一点の場所を示していた。
「そうか、あそこを左に曲がらず右に曲がれば良かったのか・・・」
そうあの日の自分は、目的地の目の前にまで行きながら
左か右かの判断で左に曲がったために敗北したのであった・・・。
「見てろ明日こそたどりついてやる!!」
彼はそう叫んでいた。
真夜中なのに、近所迷惑な奴である・・・。

そして翌日。
「ふっ、ここに来るには絶好の日和だな」
高速を使い、やってきた場所。
そこには、海沿いに一つの建物が建っていた。
「ここに、あれがあるのか?」
「そのはずだけど」
「よし、いってみるか」

ガラスの向こうに広がる水。
そこには広がる素材達。
「・・・凄いわね」
「・・ああ」
「どうする?」
「あのポケットの機械が・・・」
「デザインと機能性を考えるとね~・・・じゃなくて!」
「あ、俺は海の幸のトマトスパね」
「あたしは、ドリアとミルクティー」
・・・あれ?
「イルカを見ながらお食事できるレストランっていいわね」
「そうだね~」
「夜もよさそうな、デートスポットよね」
・・・ちょっと、そこのお二人さん。
「そうだね~」
そこの二人!!
「なによ?」
そこ何処?
「イルカを見ながらお食事が出来るレストランがある水族館だよ」
って、目的地違うだろうが!!
「そうか?」
今回の目的は、あの場所を探しに行く事じゃないのか!?
「あ~、あれなら、この後行くからちょっと待っててね」
本当だろうな?
「もちろん♪」
「そんなわけで、もう邪魔するな」
はいはい。

「ついに、やってきたぞ」
「ここで、あれがあるのね」
「ああ」
そこにあるのは、天に届けとばかりにそびえ立つ塔。
そして、展示見本市会場の文字。
「これで、もし参加するとしても迷わずに来れるな」
「あたしは、どっちでもいいんだけど」
「タワーの方は夜はライトアップされるらしから綺麗かもしれないぞ」
「う~ん、回りにもう少し何かあれば、デートにいいかもしれないけどね~」
・・・ってあんたら今度は、何処行ってるんや?
「地元の同人誌即売会が開かれる会場♪」
それも違うやろ!!
「本を売る場所も下見しとかないとね☆」
ね☆、じゃね~!!
さっさと、トムセンを探しに行け~!!
「あれって、トムセンのことだったのか~」
わざとらしいは!!
「にはは」
みすずちんは、いいからさっさと行け!!
「いやにょ」
にゃんですと!!
「今日はもうかえるにょ、ばいばいにょ」
こんだけ引っ張っといてそんな落ちか!!
第一なんででじこ化してるねん( ̄▽ ̄)/
「では、また明日」
まじで、終わりやがったよ・・・。
ていうか、回想シーンで終わるな( ̄▽ ̄)/


「・・・今のみた?」
「ああ」
「あれってもしかして」
「その可能性が高いな」
・・・?
なにしてます?
「さっきの続き」
終わったんじゃないの?
「終わるなっていうから」
「ね~」
いや、確かに言ったけど、いきなり回想シーンから戻らないで。
「ええやん」
「話が進まないから引っ込んでて」
ひで~、さんざん脱線してたのそっちなのに・・・。

「他にそれらしい場所はないようだし」
「よし引き返すぞ」
何かを見つけ引き返す二人。
そこで、二人はあるものを見つける
「この機械はいったい・・・」
「・・・みて、機械の横に紙が貼ってあるわよ」
「・・・こ、これは!!」
「どうしたの?」
「ここを見てみろ」
「こ、これって・・・YOKASEPOの製造者の名前!!」
「そうだ」
「ということは、やはりここが・・・」
「ああ、間違いなくトムセンだ」
「ついに発見したのね」
「そうらしいな」
「・・・ってことは、この機械から出てくるものは・・・」
「たぶんYOKASEPOの主原料ってところだな」
「どうするの?」
「ここまで来たんだ直接本人に話を聞くさ」
そう言って、人のいそうな建物に向かって歩いていく、くみ。
数分後。
「どうだった?」
「留守だった」
「・・・」
「ま~、表札にトムセンって書いてあったから、間違いなくトムセンみたいだけど」
「で、どうするわけ?」
「時間を置いて、また来てみよう」
そう言って車に乗り込み、別の場所に向かう二人。
「で、何処に行くの?」
「道の駅巡り」
そして訪れた場所は。
「ここは?」
「みとう・・・あさひの道の駅と同じくYOKASEPO扱ってるという道の駅だ」
「あなたが、買いにいってる所以外にもあったのね」
「そうらしい、じゃー、ちょっと確認してくる」
そう言って建物の中に消えていく、くみ。
数分後。
「・・・売ってたのね」
「ああ、だがYOKASEPOの名前の由来は聞き出せなかったよ」
「そう残念ね」
「だが、新しい収穫もあったよ」
「何か分かったの?」
「いや、そうじゃないんだが、これを見てくれ」
そういって、くみが瓶を一つ取り出した。
「こ、これってもしかして・・・花茶?」
「いや、ばらの花入りのジュース♪」
「また妙なものを・・・」
「じゃ~、次行くぞ次」
そして、いつもの場所でYOKASEPOを箱買いし
店員とYOKASEPOトークで盛り上がる。
「もう~はまっちゃって~、疲れたときはそこから取って飲んじゃうんですよ」
「なんか、効きますよねこれ」
「そういえば若い人達が、身内でブーム何ですよ~って大量に買っていきましたよ~」
「はまるか、はまらないかはっきりしますよね~、このジュース」
いや、その若者は多分別の意味でブームだと思う・・・とは言えないくみだった。

そして、再びトムセンへ向かう二人。
「電気がついてる所を見ると、人がいるようだな」
「今度は、話が聞けるといいわね」
「そうだな、じゃ、ちょっと行ってくる」
そして、数分後。
深刻な顔をして戻ってくる、くみ。
「どうしたの?」
「本人はいなかったんだが、息子さんがいたんで、YOKASEPOについて聞いてみたんだが・・・」
「何か大変なことでも分かったの?」
「実はな・・・」
ひそひそひそひそ・・・
「・・・それって本当なの!!」
「ああ、本当だ」
「どうするの?」
「今回あったことは、すべて隠すしかないな」
「前回、宣言した写真の掲載はどうするの?」
「さすがに、それも無理だよ」
「じゃーこの企画は」
「失敗だ・・・さすがに普通の一軒家の写真を使うわけにはいかんだろ。
「そうよね、さすがに問題ありそうだものね」
「まさか、冗談で言ってたことが、あたるとは・・・」
「ところで、直接買う話しはどうなったの?」
「本人がいないので、休日にでもまた来てくれって」
「それってもしかして・・・」
「多分トムセンって副業なんだと思う、昼間の電話は転送だったし」
「そうなると、電話でYOKASEPOについて聞くのは失礼かもね」
「だな」
そう会話を交わしてから、車に乗り込む二人。
最後に、息子さんから聞いた事実を胸の奥にしまいながら、帰路につく二人であった。



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